今回はカナダ・バンクーバーにある公立カレッジの一つDouglas College(ダグラスカレッジ)のIT系コースに関する情報をお届けします。
バンクーバーの公立カレッジ(IT系)というと、BCITやLangara Collegeが取り上げられますが、実はDouglas Collegeでもプログラミングやコンピューターサイエンスを学べます。
もちろん、無事このコースを修了したらポスグラ(就労ビザ)にも申請できます。
インターネット上で検索しても、このコースに関する情報が探せなかったので、今回公開してみることにしました。
- カナダでITやプログラミングについて学びたい
- カナダで永住権申請も視野に入れてカレッジを探している
- カナダの公立カレッジの情報を収集中
といった方におすすめの記事です。
「公立カレッジへ行く」以外でカナダへの長期滞在方法を探している社会人には、ROワーキングホリデーもおすすめです!
前置き
本記事は2021年コロナ禍に、社会人留学生の筆者が実際に通っていた時の情報に基づいてまとめています。
授業は日本からオンラインで受講していたため、ここに対面授業の情報は載っていません。
また、筆者は初学期(5月〜8月)を終えたのちに退学しているので、2学期目以降の情報については在学中に得られた情報をもとに、わかる範囲で書いています。
あらかじめご了承ください。
Douglas College(ダグラスカレッジ)/専攻の概要
- 大学名:ダグラスカレッジ(Douglas College)
- メインキャンパスの場所: New Westminster(ゾーン2。CSISの授業はこちらで行われる)
- サブキャンパスの場所:Coquitlam
- 専攻名:Computing Studies & Information Systems(Post-Baccalaureate Diploma)→ 略称はCSIS。
- プログラム期間:2年(3学期/1年で合計6学期。オプションとして第4又は5学期目にコープ期間として就労可能※コープを行うためには成績要件等を満たす必要あり)
- 1年目はコンピューターサイエンス/プログラミングの基礎を学び、2年目に3つのストリームから1つを選択して学ぶ(Data Analytics/Emerging Technology/Cybersecurity)
- 合計取得単位数:60(コープありの場合69単位)
- ポスグラ(卒業後に就労できるビザ)が申請可能(3年)
具体的に何を学べるの?
大まかにいうとプログラミング、データアナリティクス、サイバーセキュリティなど。
ソフトウェアエンジニア、コンピューターシステムアナリスト、セキュリティエンジニアなど幅広いキャリアを目指すことができるのが特徴のコースです。
私の場合初学期は、
・プログラミング基礎(言語:C#)
・オペレーティングシステム
・ネットワーク構築
・情報システム
の授業をとっていました。
プログラミングの授業は比較的想像しやすいと思うのですが、未経験の場合、他の科目は具体的に何を学ぶのかイメージしづらいと思います。
そのため、参考まで使用していた教材についても共有します。
プログラミング基礎(言語:C#)
C# Programming: From Problem Analysis to Program Design 5th Edition
オペレーティングシステム
Operating Systems: Internals and Design Principles, 9th Edition
ネットワーク構築
Networking Essentials: A CompTIA Network+ N10-007 Textbook, 5th Edition
情報システム
MIS – Management Information Systems
授業料はいくらくらいかかるの?
1学期約70万円で、2年間だと単純計算で約420万円かかります。(生活費は別途かかる)
学費の詳細は、こちらの記事にまとめましたのであわせてご覧ください。
実際授業はどんな感じ?
日本の大学の講義のように、先生がスライドを共有し説明を聞く形式がメインでした。
学生同士のディスカッションやグループワーク、講師との双方向のやりとりは少なかったです。
(授業により異なると思われます。オンラインだったというのもあるのかもしれません)
実技形式で、仮想マシンを使って複数のOSを使用してみるといった授業もありました。
また、プログラミングの授業では基礎的なC#の文法を学んだあと、テキストエディタを使用し問題を解くのがメインでした。
解いていた問題は、例えるならば、以下のリンク先にあるものの応用版といった感じでした。
あとは、簡単なデスクトップアプリ(費用計算アプリ等)を作ったりもしました。
その他詳細は以前こちらの記事にもまとめてあるのでご興味があればご覧ください。
クラスの規模
講義形式のクラスは30名前後、実技クラス(Labと呼ばれている)は10名+αほど。
日本人学生の有無
結構聞かれるのでこれについても触れておきます。
ほぼいませんでした。
前述の通り4つの授業をとっていましたが、日本人的な名前の方は私以外に1、2名遭遇したくらいです。
(実際にお話はしていないので国籍は予想です)
あとはカナダ、インド、中国、韓国の方が多かったように思います。
必要な英語力
以前こちらの記事にまとめましたので参照ください。
先生
日本の大学のように同じ授業科目を複数の教授で担当し、教えています。
BCITなど他のカレッジと兼務している方もいました。
蛇足ですが、各教員の評判はRate My Professorsという教員のレビューサイトで調べることができます・・・。
私はそのサイトをみて、評判の良くない教授の授業を取ることになっているのを知り、他の教授のクラスに変えました。
試験
以前こちらの記事にまとめましたので参照ください。
カレッジのスタッフの対応
総合的に良い印象でした。
次学期の案内は前もって(2週間〜1ヶ月前)案内して貰えたので準備で戸惑うことは少なかったです。
また、問い合わせには迅速に対応してくださいました。(平日であれば2日以内に返事がくる感じ)
ちなみに現在別のカレッジに通っていてそちらにも問い合わせたことがあるのですが、返信は放置されたまま・・・。
同じカナダでも、学校によって対応は様々なのだなと感じました。
【補足】ディプロマの種類について
同じCSISの専攻でも複数のディプロマ(プログラム修了後得られる資格。学位のようなもの)があります。
私のプログラムはPost-Baccalaureate Diplomaと呼ばれる
2年間のプログラムでした。
1年間のプログラムはPost-Degree Diplomaと呼ばれます。
なお、名称はダグラスカレッジ独自のもので、他の公立カレッジでは他の名称が使われています。
履修登録
準備ができたら追記か別記事のリンクを貼ります。
結論だけ言っておくと、人気の授業や時間帯は争奪戦なので、履修登録開始と同時に申請をすることがマストでした。
初学期だけは争奪戦にはならず、自分で履修登録をするか、カレッジに履修登録をお任せするか選べます。
2学期以降は成績が重要になってきます。成績が悪いと、履修登録を開始できる日が後ろ倒しになります。
反対に成績の良い人は先に履修登録ができるので、履修登録をする頃には、受けたい授業が満席になっていることもあります。
他のカレッジでも同じシステムなのかは定かではありませんが、
Coopや履修科目にも多大なる影響を及ぼすため、成績維持は最重要事項の一つと言えるでしょう。
カナダ・バンクーバーにある「コーナーストーンカレッジ(CICCC)」で学べることは、こちらに記録しています!