社会人留学や、海外に長く滞在してみたいけど、もう30歳を超えている人はいませんか?
「ワーホリは30歳までだから使えないしなぁ」と諦めている人も多いのでは?
でも実は、カナダなら30歳を超えてもワーホリは使えるんです!!!
ということで、今回はカナダで35歳までの人が対象の、ROワーホリ(セカンドワーキングホリデー)に「最安値&自分」で申請する方法ついて紹介します。(実際に私はこの方法でROワーキングホリデービザをゲットした35歳で、カナダ滞在中です)
最安値で行ける方法なので、
高額な手数料は支払う余裕がないんだよね……
という社会人留学希望者でも参考にしてもらえるかも。
カナダにできるだけ長く、かつあまりお金をかけずに滞在したい35歳以下の人はぜひ最後までご覧ください。
ROワーホリとは?(カナダ独自のセカンドワーキングホリデー制度)
カナダのROワーホリ自体がそこまで有名じゃないので、まずは制度の説明をしますね。
それは知っている!本題はよ!!
という人は「ROワーホリに自分で申請する方法」に飛んでください〜!
ROワーキングホリデービザの概要
ROワーホリはカナダのワーキングホリデービザの一種で、雇用主の定めがない、就労・就学・旅行などが可能なビザです。
他国のように、「セカンドワーキングホリデー」と呼ばれることもあります。
過去にワーキングホリデーに参加したことのある人や、31歳以上〜35歳以下の人でも申請ができるカナダ独自のビザ制度です。
期間は1年間で、この期間の職歴は、永住権申請時の職歴としてカウントが可能です。
通常のワーキングホリデー制度と異なる点
通常のワーキングホリデー制度と大きく異なるのは、以下の2点です。
1.申請方法
ROワーホリの場合、通常のワーキングホリデーと異なり、カナダ政府が認定した機関であるRO(Recognized Organization)を通じて申請をする必要があります。
2.競争率が高い
発給数が限られているため、通常のワーホリよりも競争率は高いです。
実際、申請しようとしたけど、抽選にもれたという知人もいます。
【最安】カナダのROワーホリに自分で申請する方法(30歳以上OK)
結論としては、SWAP Working Holidaysを介して申請するのが最も安い方法です。
費用はトータル$2,000以下です。
内訳は以下のとおり(金額は2024年5月現在)。
項目 | 金額(カナダドル) |
---|---|
SWAP Working Holidaysへ支払う手数料 | $1,400+税 |
ワーホリ申請費用 | $272 |
バイオメトリクス費用(過去10年間で取得したことがない場合のみ) | $85 |
健康診断費(該当者のみ) | 医療機関により異なる |
後述しますが、この金額は相場よりかなり安いです。
SWAP Working Holidaysは、カナダ政府が定めるROの一つで、以下の二つのプログラムに対応しています(2024年時点)
- ROワーキングホリデープログラム(私が申請したもの)
- 雇用主の定めがあり最大2年間滞在可能なRO Young Professionalプログラム(こちらは申請時点で雇用主を見つけていないとだめ)
ここまで読んで「さっそくROワーホリの申請手順が見たい!」と思った人は、下のボタンから該当箇所に飛んでください。
カナダROワーホリの申請をする「その他」の方法
「ROワーホリの申請をしたいけど、自分でやるのは不安」
「確実に申請枠を確保したい」
という人もいるでしょう。
そんなあなたには、「日系のカナダ現地留学エージェント」を通じてROとコンタクトを取る方法がおすすめです。
私も、自分で調べるまでこの方法しか知りませんでしたし、インターネット上で入手できる申請方法に関する情報はこれがメインです。
エージェント利用のメリット
留学エージェント利用のメリットもあります!以下のものがメリットと考えられます。
- エージェントはROから枠を確保しており、抽選に受かればほぼ確実にビザが取れる
- 申請の手順を日本語で教えてもらえ、確実に、正しく申請ができる
- 過去にROワーホリビザ取得者を輩出した確かな実績がある
特にエージェントが「ROから事前に申請枠を確保」した上で、希望者(かつ抽選で選ばれた人)に付与してくれるのは大きいです。
また、ROビザ取得の実績があるのも安心材料です。
私の方法は、事例が少なくて成功するのか、また来年も同じ方法でビザが取れるのかなどがよくわからないので。
エージェント利用のデメリット
デメリットは、私の方法と比較すると、手数料が高め($3,000〜$6,000)な点です。
ただ、資金に余裕があって確実に取りたいなら、こちらの方法をおすすめします。
つまり申請方法は2つある
ROワーキングホリデーの申請ストリームは「①留学エージェントを経由した申請」および「②個人応募(留学エージェントを経由しない申請)」の2つがあるということです。
ROワーホリの申請方法について図解すると、以下のようなイメージですね。
カナダのROに直接連絡しワーホリ申請するメリット
ではROに直接連絡するメリットって何なのでしょう?
最大のメリットは、費用がおさえられることです。
多くの人は、先に説明した日系のカナダ現地留学エージェントを介してROに申請しますが、この場合手数料の相場は$3,000-$6,000です。
しかし、ROに直接連絡すれば、留学エージェントの仲介料が入らないので、$1,600-$4,000くらいになるんです!
金額にかなり幅があるのは、ROは複数あり、手数料に特に決まりがない(金額設定をROに委ねている)ためです。
そのため、私は手数料が最安値だったSWAP Working Holidaysを選びました。
カナダのROに直接連絡しワーホリ申請するデメリット
ROに直接連絡(個人応募)するデメリットと考えられることは2つあります。
これらを認識した上で「それでもお得に手続きしたい!」という人は、ぜひ私のようにROに直接連絡してみてください。
- 手続きはすべて英語で行う必要がある
- 枠がどれくらい確保されているかわからない
手続きはすべて英語で行う必要がある
ROワーホリの申請手続きは英語です。質問も英語で、ROに直接しなくてはいけません。
といっても複雑なものではないですし、ワーホリの申請自体は通常のワーホリ申請と大きく変わらないです。
申請手順が日本語で書かれたブログもあります。
英語情報を理解するにしても今は翻訳ツールの性能もよくなっているので、それを使えば問題ないと考えます。
枠がどれくらい確保されているかわからない
こちらの方が重めのデメリットですね。
今回、私は運よくROワーホリビザをゲットできました。
しかし正直どれくらい枠があるかもわからず、この方法で取得した方の情報がまったく出てこず、不安しかありませんでした。
今年たまたまスムーズに行ったけれど、翌年以降どうなるか保証はありません。
それでも、申請費用がキツイ……という人は多いと思うので、取得できないかもしれないというリスクを取っても構わない!という人は、ビザを取得する手段の一つとしてください。
カナダROワーホリ|申請方法の詳細(SWAP Working Holidays)
それでは、ROワーホリ申請の詳細をお伝えします。
ここで紹介するのは、あくまでもSWAP Working Holidaysが定めている申請ステップなので、他のROには他の申請ステップがあります。
- STEP1必要事項を書いてメール
- STEP2返信メールに添付された申請フォームから個人情報を登録
- STEP3手数料を期限内に支払う
- STEP4GCKeyのアカウントを作成
- STEP5IEC Poolにプロフィールを登録する
- STEP6Pool登録完了のレターが届くので、受領した日を伝える
- STEP7ROレターを受領する
- STEP8ITAを受け取り、本申請を行う
- STEP9申請結果が出る
各ステップについて解説していきますね!
1. 必要事項を書いてメール
まず、「SWAP TOPページ>Experiences(Working Holidays)」をクリックします。
次に、Canada RO Nomination + Working Holiday」のページにアクセス。
カナダROワーホリ用のページにたどり着いたら、Eligibility(参加資格)や応募方法などをすべて読み、自分に参加資格があるか最終確認をします。
大丈夫であれば、SWAPのEmailアドレス宛に、次の情報を書いてメールしてください。
- 氏名
- 年齢
- 国籍
- 過去にワーキングホリデーに参加したことがあるか
- どのプログラムに応募するか
2. 返信メールに添付された申請フォームから個人情報を登録
1.送信後、数日内にGoogleフォームのリンクが届くので、個人情報(氏名、年齢、国籍など)を登録して提出します。
このメールには、今後の申請プロセスも書かれています。
3. 手数料を期限内に支払う
再度メールが届きます。内容は支払いの案内です。
メールに載っているリンクからSWAPのウェブサイトにログインし、7日以内に支払いを完了させてください。
金額は、$1,400 + 税です。
期日までに支払いがないと、確保された申請権利は他の人に渡ります。
私は支払いに手間取って、Wise(ワイズ)を使い日本・カナダ間の資金移動をしました。
トータル3日くらいで資金移動できたので、海外送金を考えている人は登録がおすすめです。
この記事にある招待コードを使うと、初回送金時・最大$800までの送金手数料が無料になるのでぜひ使ってください!
記事ではWiseの会員登録の方法や、クーポン利用方法を詳しく解説しています。
4. GCKeyのアカウントを作成
支払いが完了すると、結構すぐ(1日以内でした)に再度メールが届きます。
そこで、さらなるステップの案内を受けます。
まずはカナダ政府の認証サービス、GC Keyのアカウントを作成します。
難しいことはなく、ログインのためのPWやセキュリティクエスチョンを登録するのみです。
詳しくはGCKeyの登録についてをチェック!
5. IEC Poolにプロフィールを登録する
GC Keyを使ってMy immigration or citizenship application にログインし、プロフィールを作成します。
SWAPからプロフィール登録方法の解説書が送られてくるので、それを見ながら進めれば苦労せず作成できますよ。
注意したいのは、以下の2点です。
- “Do you have a letter proving one of these organizations will help your plan your trip or find work in Canada?”という質問にYesと答えること。
- その後の、Organizationの名前を選ぶところで、SWAPを選ぶこと
6. Pool登録完了のレターが届くので、受領した日を伝える
プロフィールを登録すると、IECからConfirmation Letter(Poolに登録した旨書かれた手紙)がMy immigration or citizenship application のアカウント上に届きます。
その「レターを受信した日付」をSWAPにメールで伝えてください。
この情報を使い、SWAPがあなたを「RO(SWAP)を介してワーキングホリデービザに申し込む候補者」として、ノミネート(推薦)してくれます。
7. ROレターを受領する
※このプロセスは8と前後する可能性があります
6.完了後、1週間くらいで、SWAPからROレターが届きます。
こちらが私に届いた実際のレターです。
このレターは、本申請でシステム上にアップロードする重要書類です。
これがないとROワーホリに参加できないのでご注意を!
8. ITAを受け取り、本申請を行う
カナダ政府から、My immigration or citizenship application のアカウントを通して、ITA(Invitation to Apply)というレターを受領します。
このレターの受領をもって正式な申請に進みます。
8-1. 申請するか否かを選択
レターを受け取ってから10日以内に、申請をするか、申請をしないかを選びます(システム上で)
申請をすると決めたら、さらにそこから20日以内に申請を完了させる必要があるので、ご注意ください。
(期日もレターに書かれているので、忘れることはないはず)
8-2. 支払い
申請の最後に、申請費用の支払いをします。
金額は2024年現在$272です。クレジットカードやデビットカードが使えます。
9. 申請結果が出る
申請結果がMy immigration or citizenship application のアカウントを通して発表されます。
私の場合、申請完了から4日という脅威の速さで結果が出ましたが、この期間はまちまちです。
2週間の時もあれば、8週間かかる時もあります。
最新情報はカナダ政府のウェブサイトをチェックしてください。
なお、最終的にこちらの「POEレター(Letter of Introduction)」というROワーホリビザとの引換証が発行されるので、大切に保管してください。
このレターがないとビザを有効化できないのでご注意を!引換期限は1年です(添付画像の場合は2024年2月22日が期限)
カナダROワーホリ|申請時の注意点
カナダROワーホリの申請にはいくつか注意点があるので、補足しておきます。
犯罪証明書の取得に時間がかかる
過去に、日本とカナダ以外の国に6ヶ月以上滞在した経験がある場合、本申請で犯罪証明書(police certificate)を提出します。
この取得には時間がかかるらしいので、早めに申請方法を調べておくことをおすすめします。
各手続きの期限を厳守する
各ステップは、大体1週間〜2週間くらいの期限内で終わらせていかなくてはなりません。
申請が始まるとちょっとバタつくので、覚悟しておきましょう。
申請中はカナダから出られない
ROワーホリ申請中はカナダ国外に旅行や一時帰国ができません。
カナダ国内で申請した場合の話です!日本でワーキングホリデーの申請をする場合はこの限りではありません
カナダROワーホリに関するよくある質問
カナダROワーホリに関するよくある質問をまとめます。
SWAPの応募受付はいつ始まる?
SWAPによれば、2025年のROワーホリに応募したい人は「2024年の11月にSWAPのウェブサイトを確認するように」とのことです。
先着順になるので、詳細を確認したらすぐ応募できるように心の準備をしておきましょう。
(通常のワーホリは同年の1月から応募受付が始まります)
SWAP以外のカナダのROについて知りたい!
SWAP Working Holidays以外にも、7機関のROがありワーキングホリデー申請を受け付けています。
詳細はカナダ政府のウェブサイトに載っているので、手数料や申請方法、プログラムの詳細を確認してみてください。
SWAPも私がこの記事を2023年初頭に公開してから知名度が上がり、競争率も年々上がっているように感じます。
中には複数のROに応募して当選の可能性を高めている人もいるようなので、真似してみてもいいかもしれません。
ただ申請費用的には、SWAPが1番安いです。
SWAPに連絡したら返信がこないんだけど……いつくるの?
SWAPでは応募した後に選考が行われ、候補者となれば再度連絡がきます。
ただ近年は応募者が殺到していて「Waitlist(待機者リスト)」に登録して、枠が開くまでSWAPからの返信を待たなくてはいけないことも。
人によってはWaitlistに入って半年以上返事がこなかったというケースもあったようです。
SWAPでは、「返信をどれくらい待てばいいか」明確な期間は発表していませんし、問い合わせも受け付けていません。
ROワーホリがとれなかった場合にそなえ、ワーキングホリデー以外の留学オプションも考えておいたり、自分の中でどれくらい待つか決めておくことをおすすめします。
申請時点で保険に入ってなきゃいけないの?
ワーキングホリデーでは保険に入ることが義務付けられていますが、SWAPへの申請時点で加入している必要はありません。
ROワーホリビザがおりて、カナダに入国する時点で、滞在期間をカバーする保険に入っていればOKです。
なので、まずはビザが無事おりるのを待ちましょう!
私はBIISのビジター保険に入りました。オンラインで簡単に申請ができ、日本の海外旅行保険に比べ保険料が安価なのが魅力です。
いくら貯金があればいいの?
トータルだと最低でも50万円くらいあればいいと思います。
まず、ビザを引き換える際に、最低でも2,500カナダドル(の残高証明が)必要です。
2,500カナダドルは日本円だと28万円くらいですね(2024年5月現在)。
また上記以外で、帰国用の航空券を買える資金も必要です。よって合計で50万円くらい。
資金が足りないと、カナダ入国時にビザが却下されるおそれもあるので注意してください。
なお個人的には最低でも100万円用意することをおすすめします(物価が高いため50万円は危険)。
ROワーホリビザ引換証(POEレター)はGET!カナダで有効化する方法が知りたい
ROワーホリビザの引換証(POEレター)がもらえたら、カナダに入国するタイミングでビザを有効化できます。
いま日本にいるなら、カナダ入国時に空港内の事務所で切り替えできます。
すでにカナダに滞在していて、カナダからSWAPに応募した場合は、フラッグポールという方法でビザを有効化しましょう。
フラッグポールは、アメリカとカナダの国境事務所に行って手続きをする方法です。
詳細はこちらにまとめました。
カナダのワーホリ申請で「リスクをとりつつ安さ重視」の人にはROへの直接連絡がおすすめ!
今回は、カナダのROワーホリ(セカンドワーキングホリデー)に最安値で申請する方法を紹介しました。
結論は、「SWAPを使って個人応募する」です。SWAPでの申請ステップを再掲します。
- STEP1必要事項を書いてメール
- STEP2返信メールに添付された申請フォームから個人情報を登録
- STEP3手数料を期限内に支払う
- STEP4GCKeyのアカウントを作成
- STEP5IEC Poolにプロフィールを登録する
- STEP6Pool登録完了のレターが届くので、受領した日を伝える
- STEP7ROレターを受領する
- STEP8ITAを受け取り、本申請を行う
- STEP9申請結果が出る
事例が少ないので、今後も同じ方法でワーキングホリデービザが簡単に降りるのか、不確かなところはあります。
しかし、リスクをとってでも節約して社会人留学したい人は、ぜひこの方法を試してみてください〜!
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