カナダに未経験でIT留学(Web開発、Webデザインなど)をしていて、どうやってボランティアの仕事を探せばいいのだろうと悩んでいる方はいませんか?
ネイティブと共に英語を使って行う仕事で、ましてや未経験のIT分野で仕事を探すとなると「本当に見つかるんだろうか?」と不安になりますよね…。
そこでこの記事では、未経験からWeb開発者として現地就職を目指している筆者が、どうやって現地ボランティアの仕事を見つけたかを紹介します。
経験者で現地就職を目指している人は「カナダで海外就職したエンジニアにインタビュー|仕事の探し方・苦労してることも紹介!【経験者向け】」をご覧ください。
なお、見つけた仕事はWeb開発とWebデザインを兼ね備えたようなポジションだったので、Webデザイナーを目指している方にも参考にしていただけると思います。
カナダでWeb開発やWebデザインのボランティアを探している方はぜひご覧ください。
【追記】Web開発の就活はやめました。なぜか?はnoteにまとめたのでみてね↓
【カナダIT留学】Web開発ボランティアの探し方
カナダでWeb開発のボランティアを探す方法には、どんなものがあるのでしょうか?
こちらでは一般的なボランティアの探し方をご紹介します。
ボランティアサイト
まずは、ボランティアのための仕事探しサイトを利用する方法があります。
Web開発系のボランティアは人気なので、複数のボランティアサイトをチェックすることをおすすめします。
上で紹介しているのは、バンクーバーやトロント近郊のサイトです。
これ以外にも、お住まいの州や都市のウェブサイト上にボランティア情報が載っていることがあるのでチェックしてみてください。
求人/掲示板サイト
次に紹介するのは、求人サイトやカナダ生活掲示板サイトを利用する方法です。
求人サイトは、フルタイムの仕事も載っているようなサイトです。
仕事検索用のサーチバーに「Web development (design) volunteer」などと入れると、仕事がヒットすることがあります。
ただ、数はそこまで多くないかも!
カナダ生活掲示板サイトとは、カナダ住民に向けた生活情報を届ける掲示板サイトのことです。
現地の人も利用する英語サイトと、日本人コミュニティによって運営されている日本語サイトがあります。
こちらでも、仕事募集のページがあり、ボランティアに限らず、インターンやフルタイムの仕事が募集されていることがあります(こちらも数はあまり多くない)。
以下は、カナダのボランティア探しで使える主なサイトです。
学校
学校の仕事探し用の掲示板やサポートオフィスなどで、ボランティアの仕事を探すこともできます。
たとえば、私の在籍しているCICCC(コーナーストーンカレッジ)では、仕事探しのための専用Slackチャンネルがあり、そこでボランティアの案件も紹介してもらえることがあります。
ただし、ボランティアのポジションであっても高倍率なことに代わりはありません。
実際、学校を介して応募したけれど、返事すら来なかったこともあります。
根気強く応募することが大切だと感じました。
CICCC(コーナーストーン)でWeb開発を学びたい方は、以下の記事もご覧ください!
友人・知人の紹介
意外と活用できるのが、友人・知人の紹介です。
カナダでできた友達などが、仕事ができる人を探している可能性があります。
学校、バイト先、シェアハウス、ミートアップなどあらゆる人脈を駆使してボランティア先を探しましょう。
仕事探しにもそのまま使える方法です!
SNS
後で説明しますが、私はこの方法でボランティアを見つけました。
Twitter、Facebook、インスタなど今はSNSを活用してボランティアを募集しているところも少なくありません。
王道の方法(ボランティア探しサイトや学校のツテを使う)を使う人が多いので、意外と倍率が低いのかもしれません。
SNSまでチェックしてくれたのか!と良い意味で目立てるかも。
直接営業をかける
最後に紹介する方法は、ボランティアしたい企業や団体に直接営業をかける(連絡する)方法です。
具体的には、企業や団体の公式ウェブサイト、SNSなどからメールを送り、ボランティアに応募します。
たとえ企業などが募集をかけていなくても、募集していないか聞けば、意外とポジションがあるかもしれません。
こちらの方法も、求人サイトなどで探すよりも目立てる可能性があります。
競争率が高いものに応募する場合、他の人がやらない方法を取るというのは、とても重要だと思います。
未経験でWeb開発ボランティアの仕事を見つけた体験談
それでは、私が未経験でWeb開発のボランティアを見つけたリアルな体験談をご紹介します。
仕事探しに使った媒体
使った媒体はTwitterです!
ツイートの検索バーに「Web Developer Volunteer」と入れて検索したら、偶然カナダのNPOがWeb開発者を募集していたので、書かれていた連絡先(メールアドレス)に連絡をしました。
他の人の話を聞く限り、あまり王道の方法ではないと思います。
でも、だからこそよかったのではないかと。
なお、ボランティア募集のツイートは1ヶ月前にされていましたが、ダメもとで「まだ募集していれば選考してほしい」と書き、レジュメとポートフォリオを添付しました。
応募したポジション・仕事内容
応募したポジションと、仕事内容の詳細もご紹介します。
未経験だとこういう仕事が取れるんだなーという一つの参考にしてください。
応募したポジション
Web Developerです。
募集の告知にはあまり詳細な内容は書かれていませんでしたが、カナダの政府機関とも関わりのある団体だったので、何かに繋がればと思い勢いで応募しました。
仕事内容
仕事内容は、WordPress+Elementorで作成された、団体のWebサイトの改修+SEO対策です。
さて、私の担当業務の話に戻ります。
仕事は、デザインから全て一人で対応する形です(チームメンバーはいません。団体の責任者の直下で働いています)。
元のサイトがそうであったようにコードを書かずにElementorでサイトを構築してもいいし、コードを書いてもいいというもの。
つまり、完全に私の裁量に委ねられています!
私は学校でWordPressを習っていないので、ほぼ独学でWordPressやElementorの使い方を勉強しています。(勉強しながら仕事をしています)
ちなみに、実際のカナダのWeb開発の仕事でも、クライアントがWordPressを使用していて、そこでサイトをリニューアルしたり新規に作成するという案件は割とあるらしいです(カナダで現役シニアWebデベロッパーとして働くパートナー談)。
なので、WordPressの知識があるに越したことはないと思います。
また、求人をみた限り、日本のWeb制作やコーダーの案件でもWordPressやPHPの知識を求めてくる会社は多い印象です。
なので、日本のフリーランスの仕事を取りたい人も勉強しておいて損はないでしょう。
用意した書類
ボランティアに応募するに当たって用意した書類は、以下の2つです。
- 英文の履歴書(Resume)
- ポートフォリオサイト(作品集)
英文の履歴書
ボランティアだと履歴書はいらないよってところもあると思いますが、就職活動もしていたので、どうせならということで送りました。
履歴書の構成は、下のMayukoさんの動画と通っている学校からもらった資料(卒業生が作ったレジュメの記載例)を参考にしました。
なおMayukoさんは、アメリカのソフトウェアデベロッパー兼コンテンツクリエイターの女性です(日本語も話せる)。
北米でITエンジニアとしてのキャリアを築く上でも大変参考になるので、ぜひ他の動画もチェックしてみてください。
ポートフォリオサイト
ポートフォリオサイトのURLも送りました。
Web開発者のポートフォリオサイトとは、自分の制作したアプリやWebサイトを一つのWebサイトにまとめたものです。
応募する前に絶対に用意した方がいいです。
採用側が知りたいのは、あなたが何を作れるかということなので。
文章で長く説明するよりも、説得力がでます。
なお、私はポートフォリオサイト内に3つのプロジェクトを載せました(内訳:フルスタックウェブサイト、クローンウェブサイト、ウェブアプリ)。
選考の詳細
選考のステップは以下の通りでした。
- メールで問い合わせ
- ビデオコール(面接)
たったの2ステップです。
技術面接はありませんでした。
内容は、軽い自己紹介と、学校で何を学んできたか、どれくらい働けるか、将来は何をしたいかなどです。
詳細はツイートもしましたのでご覧ください。
面接は所要時間20分くらいでした。
面接後、採用するか検討して連絡するねーと言われて1週間後くらいにメールで合格通知がでました。
いつからWeb開発のボランティアに応募できるの?
Web開発のボランティアに応募する時期は、決まっていません。
私の通っているCICCCのWMADコースは、1年の座学の後に1年のCo-op期間がありますが、座学期間の前半でボランティアを見つけている人もいました。
私はのんびりしているので、Co-op期間になった翌月に見つけた感じです(Co-op期間中にフルタイムの仕事を見つけたいなら、これだとちょっと遅いと思います)。
やる気さえあれば、いつでもOKって感じだと思いますが、就職を視野に入れているなら座学期間中にボランティアを始めましょう。
ただし、ボランティアであっても働けるビザが必要なので、それによって応募可能時期が変わるかもしれません。
もしも最初観光ビザなどで入国していたり、学生ビザであっても語学学校に通っている場合は、就労ができません(ボランティアも就労とみなされる可能性があります)。
ワーホリビザや学生ビザ(カレッジ用)など、働けるビザに切り替えてからボランティアを始めるのが無難でしょう。
まとめ:履歴書とポートフォリオを準備したら応募を始めよう
今回は、カナダでWeb開発やWebデザインのボランティアを探している業界未経験の方に向け、ボランティアの探し方や、筆者が仕事を見つけた体験談などをご紹介しました。
重要事項を再度まとめます。
応募するまではなかなか勇気が出ないかもしれませんが、一回応募してしまえば気が楽になります。
練習だと思ってあまり考え込まずに始めてしまいましょう。
実践を通して学んだ方が、勉強にもなりますし、英語力も身につきますよ〜。
日本のWeb制作の仕事を海外から受注したい人は、以下の記事をチェックしてみてください!