これから「カナダ・バンクーバー留学!初海外!」という人は「バンクーバーの治安はいいのか、本当に安全に暮らせるのか?」……と不安じゃないですか?
結論、治安はいいほうですが、安全に暮らすための注意点がいくつかあります!!
そこで今回は、2021年後半からバンクーバーに2年以上住んでいる私がバンクーバーの治安に関する基本情報や、自分の身の回り+友人知人に起こった危険なことをまとめます(女性目線)。
怖くなるかもしれませんが、この記事で事例を知れば、対策ができちょっと心に余裕ができます。知ってるのと知らないのとでは、防犯意識が大きく変わりますよ。
治安については旅行サイトなどが書いている一般情報も取り入れつつ、このような「現地に住む人のリアルな声」も参考にしてくださいね(旅行サイトでは現地民のような細かい情報は書けないので)。
これを読めば危険な目にあうことは減るでしょう。心配を減らしバンクーバー生活を楽しめるようになります。
ここでは長すぎるから触れませんが、別記事にシェアハウスオーナーとのトラブルもまとめています。(不当な家賃値上げと追い出され)
こちらもバンクーバーあるあるなので、ぜひ事例をチェックして気をつけてください!!
バンクーバーの治安はいい?
まずバンクーバーの治安について、現地に住む筆者が感じていることを紹介しましょう。
世界的に見ると、治安はいい部類だと思います。これまでアメリカやスペインの大都市部に行ったことがありますが、それらの都市よりも穏やかに過ごせてます。
(アメリカや南米と比べると治安はずっといいと、南米出身者も言ってました。)
夜でも女性が一人歩きしているのを見かけますし、ナイトバスも走っているので、遅くなっても交通手段はあります。
ただ、ダウンタウン近郊を歩いていると、ホームレスや薬物中毒者の方が多くいるエリア(グランビル通り、ヘイスティング通り)などがあるので、怖いなと感じる時はあります。
日本ではまず見ない光景ですしね。
なので、中心地や人混みを歩く時は、スマホを注視せずに周りをよく見ます。
ちょっと危険そうだな、不安だなと思う人とは目を合わせないようにしたり、違う道を通ったりすることもあります。
また、夜はどこであっても、出来るだけ明るい大通りを歩きます。
【地図あり】バンクーバーで治安が悪いエリアはどこ?
バンクーバー(と近郊の市)で治安が悪いといわれるエリアや、実際に歩いていて不安になるエリアをご紹介します。主観も混ざっています。
正直、ヘイスティングストリート以外は、歩けないわけじゃないです。
綺麗な景色や素敵なカフェがあったりするので、ちょっと治安は悪いけど、気をつければ大丈夫だよってレベル。私も歩いてるし。
でも私は、(特に夜は)用事もないのにこの辺りを出歩かないようにしてます。
歩く場合は、
- 周囲に気をつけて早足
- 人通りの少ない道は歩かない
- イヤフォンも外す
そういうレベルの治安です!
イースト・ヘイスティングストリート(East Hasting Street)
ヘイスティング・ストリート(実際はイースト・ヘイスティング・ストリート)は、バンクーバーに来るなら誰もが聞いたことはある治安の悪いエリア。
ホームレスや薬物中毒者などが路上で生活をしている一帯です。面白半分で観光する人もいますが、不用意に近づかない方がいいでしょう。
ウォーターフロント駅や、観光名所である蒸気時計からも近く、間違って入りやすいです(雰囲気が変わるので、入ったらわかります)。
個人的には、この場所(Pigeon Park)が目印になると思ってます。
普通の歩道なのですが、ちょっと三角に広くなってて、ベンチがあります。ここから東側(E Hasting Street 沿い)は行かないようにしましょう。
スタジアム・チャイナタウン(Stadium-Chinatown)駅周辺
ヘイスティング・ストリートが近い、スタジアム・チャイナタウン駅の近くも、そこまで治安はよくないです。
駅前にコストコや映画館やバーなどもあるので訪れたりはします。
ですが、周辺に怪しい人がいないかは、気をつけながら歩くといいでしょう。
グランビル(Granville)駅周辺
グランビル駅周辺も治安がよくないです。
あんまり言いたくないけど(でも言う)、母校(CICCC Tech Campus)の周辺や最寄りのマックとかはいつもホームレスや薬物中毒者がいます。
授業中は、薬物中毒者と思われる人の叫び声やパトカーの音が聞こえる日もありましたね……
でも慣れてくるので、普通に昼間なら出歩けます。バーやナイトクラブが多いので夜も歩いたりしますが、周りをよく見た方がいいですね。
普通に凶器(アイスピック?的なもの)を持ってフラフラしてる人(多分薬物中毒)を見たことがあるので。
ボーッと歩いてたらいつ刺されるかわからないです。割とマジでそう思ってます。
メインストリート・サイエンスワールド(Main Street-Science World)駅周辺
メインストリート・サイエンスワールド駅周辺も、ホームレスが多いです。
あと近くのマクドナルド付近、バンクーバーからアメリカに行けるPacific Central駅周辺もあまりいい雰囲気ではありません。
車で信号待ちをしていたら、ホームレスの人が隣の車の窓を拭き始めてお金を要求していたこともあります。
ただしサイエンスワールド周辺ではこんな綺麗な景色もみれるから、昼間の散歩にはおすすめできます。
コマーシャル・ブロードウェイ(Commercial-Broadway)駅周辺
コマーシャル・ブロードウェイ駅周辺も、ホームレスや薬物中毒者を目にする機会が多いです。
こちらもカフェやバーが多いエリアなので散策にはおすすめなのですが、駅周辺はよく周りを見て歩きましょう。
サレー・セントラル(Surrey-Central)駅周辺
サレー(Surrey)市はバンクーバー近郊にある市で、ホームステイ先になる人も多いです。
このエリアは、何かと治安が良くないと言われがちですが、よく言われるのはサレー・セントラル駅周辺の治安です。
私自身は住んだことがないので、ツイッターで評判を聞いたことがあります。アカウントがある人は、こちらのリプライを参考にしてみてください。
総じて、駅前はあまり治安がよくないという声がありました。
ただReddit(海外のYahoo!知恵袋的なサイト)では、「バンクーバー・ダウンタウンの方が治安悪い」という声もあり、どっちもどっちなのかもしれません。
なお、サレーでもKing George駅近くに友人が住んでいて実際に歩きましたが、そちらは特に危険を感じませんでした。
駅前の様子はこちらです。
でかい!そして近代的なビル(コンドミニアム)がたくさん建っています。
家賃が安めで、スーパーや飲食店も充実しているので、むしろおすすめエリアかも!(ただしダウンタウンまでは電車で1時間くらいかかる)
バンクーバーで治安がいいエリアはどこ?
じゃあバンクーバーで治安がいいエリアはどこなのでしょう?
結論としては、先に挙げたエリアを避ければ、治安は比較的いいので安心して過ごせます。
自分で歩いてみて「安全だな」と感じたエリアを紹介します(バンクーバー市近郊も含めて紹介)。
ここでは一部を紹介するだけで、多分もっとあります。ご安心を。
バンクーバーの複数のエリア住んだ感想を書いている、こちらの記事も参考にしてください!
カナダプレイスから西側の海沿い
まずダウンタウンエリア内で比較的安全なエリアを紹介します。
カナダプレイスから西側の海沿いのエリアは、落ち着いたエリアで景色も美しく観光にも適しています。
散歩やランニングをしている人もよく見ます。
私も夏は屋外のベンチでランチをしたりしながらゆっくりしてますよ。写真はクラスメイトと散歩してたときのやつ👇
グランビル・アイランド
こちらもダウンタウン近郊の観光名所であるグランビル・アイランド。
新鮮な海産物や野菜などが買える市場があります。醸造所やレストランもあるので、日本の家族を連れてくるのにもおすすめ。
キツラノ
バンクーバーで地元民から愛されるキツラノエリアもおすすめです。
カフェや買い物が楽しめるほか、ビーチもあるので夏は混みますねー。
蛇足ですが混まないビーチに行きたい人は、スパニッシュバンクスビーチがおすすめです。穴場。
ノースバンクーバー
バンクーバーのお隣、ノースバンクーバーも治安がいいです。
バンクーバー側のウォーターフロント駅からフェリーで15分で到着。
フェリー駅周辺は観光にぴったりです。
バーナビー
バーナビー市はバンクーバーに隣接する市。
こちらに住む留学生も多いです。バーナビーっていっても広いので治安のよし悪しはありますが、全般的に落ち着いて過ごせます。
おすすめは、Brentwoodモール周辺ですね。これからもっと栄えていく気がします。
ツイートのようにフードコートが超おすすめです。ダウンタウンのフードコートみたいに、変なナンパおじさんとかホームレスっぽい人もいないので、安心して作業できますよ。
リッチモンド
リッチモンドは、バンクーバーの隣の市で、アジア系の人々が多いエリアです。
案内も中国語で書かれていることが多く、中国って感じの雰囲気。
ホームステイ先になることも多いですが、おおむね安全なエリアといえます。
リッチモンドエリアの主要駅前には、どデカいショッピングモールがあるのも特徴的です。
バンクーバーで実際に起こった危険なこと・治安の悪さを感じたこと
バンクーバーの治安を知る上で、私や、友人・知人に起こった危険なことや、治安の悪さを感じた経験をまとめます。
本当に危険だったかどうかは微妙だが(未遂のため)、怖かったことも含めています。
直接聞いたことでないもの(友達の友達の経験など)も混ざっているので、事実と異なる部分がある可能性もあります。
参考程度になさってください。
Kingsway通りでの声がけ数回
自分の経験です。以前このことをつぶやいたら、そこそこに反応がありました。
この経験があって以降、私はKingswayを歩きたくなくなっています。(立て続けにこういったことがあったため)
ただフレンドリーな人なのか、ナンパなのか、犯罪者なのか、区別がつかないものもあるから厄介です。
相手にしないのが一番ですが、逆上されるのも怖いので対応が難しいんですよね……。
1回目
まず、夜道(21時前くらい)に男性から声をかけられました。
最初は世間話をしていたけれど、そこから連絡先を聞かれずっと家の方まで着いて来られました。
連絡先を教えないと帰ってもらえないかと思い、連絡先を教えてしまいました。
その後も、今からお茶だけでもとしつこくカフェに誘われましたが、なんとか断り帰宅。
なんとか住所を知られることは免れたものの、そこから毎日連絡が来るようになったのでブロックし、事なきを得ています。
2回目
昼間のこと。少し前を走っていた自転車の男性が、急にUターン&私の行く手に立ちはだかり、Hiと声をかけてきました。
目が怖かったので、固まってしまいましたが、無視するのも怖いので軽く挨拶だけして走って逃げました。
数メートル走ってから後ろを振り返ったら、まだ同じ場所に止まってニヤニヤこちらを見ていて怖かったです。
3回目
同じく昼間のこと。私の1メートルくらい前を歩いている男性がいました。
一度振り返ってこちらの顔をじっと見ると、立ち止まりました。その後、歩きがゆっくりになり、並走するような形で歩くことに。
なんとなく不審に思い、バスを待つふりをして立ち止まると、あちらも止まる。
近くのカフェに入るふりをすると、あちらもフラーっと付かず離れずの距離でついてくる、この間ずっと無言で、深めに帽子を被っていたので、表情も見えずとても怖かったです。
(1回目の男性だったらどうしようという不安もあった)
住所だけは突き止められないようにと、どうにかこうにかして巻きましたが、冷や汗が止まりませんでした。
4回目(知人の経験)
これは知人の経験です。まず、道で男性に「日本人?私は日本語ちょっと話せるよ」などと話しかけられ、彼氏の有無を聞かれました。
彼氏はいると言ったものの、友達が欲しいから友達になろうとしつこく携帯番号を聞かれたそうです。
その間も、可愛いねと言われたり、普通でない手つきで手を触られたりしたとのこと。
相手の見た目や国籍など、話を聞く限り、私が遭遇した人々とは違う人物のようでした。
しかしこの件もあり、Kingsway周辺には、日本人(もしくはアジア人)を狙う人が複数人いるんじゃないかという仮説が私の中で立ちました。
シェアハウス探しで起こった事件
シェアハウス探しで起こった事件を4つ紹介します。
①ある日突然追い出される
私の経験です。
今月から家賃あげるから、と言われて50%以上値上げを提示され、戦いましたが、なんやかんやあって追い出されました。
今でもしれっとこの家主は部屋を貸しています。怖いですね。
詳細は以下を読んでね!
②いるはずのルームメイトがいない
これも私の経験です。
危険なことは起こっていませんが、不審に思ったことをシェアします。
シェアハウスを探していた時に、Craigslistで、ルームメイト募集の広告を見ました。
「ルームメイトは女性」と書かれていたので、安心して見学に行きました。
ただ実際は、家主(中年男性)との2人暮らしということが判明したのです。
家主いわく、「ルームメイトは女性を『予定』していて、これから募集するんだよ」とのこと。
でも、いつ募集するか聞いたら、具体的な時期は明言しませんでした。
また、自分の元妻はアジア人で、アジア人に慣れているからあなたのメッセージに返信したといった趣旨の話もされました。
当初の話と違う&男性との二人暮らし(バスルームも共有)は不安しかないので断りましたが、何を信用していいかわからなくなった事件でした。
③実は危険な物件?
これも私の経験です。JPカナダに載っていた、シェアハウス。
オーナーの代理で書かれているその広告は、広告上はとてもいい条件のようでした。
広さ、人数、オーナーとの距離感も申し分ないようで、何より実際に住んでいる人の代理投稿だったので、
信頼ができそうだな
と思ってしまいました。
しかし、見学に行く前に、念の為「危険な物件かどうか」をJP掲示板内でリサーチしました。
すると1年ほど前に住んでいた人が、オーナーがやばい人だから住まない方がいいという趣旨の書き込みをしているのを発見。
Googleマップ上でその住所を調べたら(見学予定だったから住所は知っていた)、マップ上にも「この家はやばい」のようなことが書かれていたので行くのをやめました。
真相はわかりませんが、もしかしたら危ない物件だったのかもしれません。
日本人の方に助けられた一件でした。
④家主とベッドシェア?
知人の話です。とあるシェアハウスの見学に行ったところ、家主の男性からやたらとボディタッチを受けたとのこと。
それだけでなく、「紹介予定の部屋もあるけれど、家主の部屋に滞在することも可能だよ、自分と同じベットに寝たら家賃を安くするよ」などと言われたそうです。
気持ち悪すぎる……!
大麻だと知らずに
これは友人の話。
職場でスタッフルームにあったお菓子を食べたら、大麻入りのもので仕事ができないほど具合が悪くなったとのこと。
見た目が普通のお菓子と似ているので間違ったらしいですが、人のお菓子をもらうときは注意ですね。
下の動画で、どれだけ見た目が似ているかわかります。
ニュースにもあるように、お子さんが間違って食べる事例もあるそうで、事態はより深刻なのでご注意を。
置引き
これは友人の友人の話。
ダウンタウンのカフェで友人と話し込んでいる間に、床に置いていたカバンを丸ごととられたそうです。
通路側や、背もたれに鞄を置いていると、話やスマホに夢中になっている間に物を盗られやすいので注意してください。
バンクーバー警察も、以下のような注意喚起を出しています。
席を離れる場合、隣の席の人に「Can you watch my stuff?」などと声をかけて、荷物の見張りを頼む人も多いです。
スリ
これは知人の話。
バスで居眠りをしていたら、ズボンのポケットに入れていた財布をスラれたそうです。
公共交通機関で寝ている人はたまにいますが、それを見て安心せず、起きていましょう。
泥棒・空き巣
バンクーバーでは泥棒・空き巣も出ます。
たとえば車上荒らし。
バンクーバーでは、車を自宅のガレージに入れず、このように家の前の路上に駐車するケースが多いです。
バンクーバー市内に住む友人も路駐していますが、ある日貴重品(PC関係の機材)を車内に入れたまま、自宅に入りました。
そして翌朝車を運転しようとしたとき、車が壊され貴重品が盗まれていることに気付いたのです。
また空き巣の被害もあります。
うちのご近所さんは、物置に置いていたバイクを盗まれました。
施錠をしたりライトをつけることくらいでしか防ぎようはないのですが、できるだけ貴重品を通行人の見えるところに置かないのは重要です。
バンクーバーで危険にあったらどうすればいい?
気をつけていても犯罪や事件に巻き込まれることはあるかもしれません……。その場合の対応を解説します。
警察に電話する
危険が目の前に迫っていれば、迷わず警察を呼びましょう。
カナダで警察を呼ぶ場合、番号は「911」です!
火事や救急車を呼ぶときもこちらの番号なので、覚えておきましょう。
なお、緊急を要しない場合だけど犯罪被害を報告したい場合(non-emergency line)は、バンクーバー市の場合「604-717-3321 」に電話します。
テキストメッセージで通報する
バンクーバーエリアの公共交通(Translink)を利用している際、危険な目にあったり、目撃した場合は「87-77-77」にテキストメッセージを送ることで警察に通報できます。
電車内のボタンで通報する
スカイトレイン(電車)やバスの中にある黄色いボタンで、スタッフに通報することもできます。
総領事館に相談する
バンクーバーには、在バンクーバー日本国総領事館があります。
パスポート紛失や有事の際は、ここが相談窓口になるので、場所を覚えておきましょう。
バンクーバーの治安でよくある質問
バンクーバーの治安でよくある質問をまとめました。
トロントとバンクーバー、どちらの治安がいい?
どちらもめちゃくちゃ治安が悪いわけではありませんが、トロントの方が都会なので犯罪発生率は若干高いでしょう。
Numbeoの比較でも、トロントの犯罪率の方が少し高いです。
よってバンクーバーの方が治安はいいと思います。
いずれにしても、治安の悪いエリアには近寄らない、夜道のひとり歩きは避けるなど、基本的な防犯対策はしましょう。
バンクーバーで女性一人でUberを使うのは安全?
基本的には使っても問題ないと思いますが、ドライバーからナンパ目的で連絡先を聞かれるなどの話を聞いたことはあります。
私もよく使いますが、変なドライバーに当たったことは今のところありません。
不安な場合は、
- 友達と一緒に使う
- 評価の高いドライバーを選ぶ
- 深夜の利用を避ける
などしましょう。
バンクーバーの治安はいいほうだが危険は身近に潜んでいる
今回は、カナダ・バンクーバーの治安や、実際に身の回りで起こった危険な事件を紹介しました。
毎日起こっている訳ではありませんが、誰にでも起こりうることばかりです。
よくある犯罪や対策、情報を収集するのに便利なウェブサイトなどを以下の記事で紹介しているので、ぜひそちらもチェックして防犯に努めてください!