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今回は、数年前にバラエティ番組「関ジャニクロニクル」で放送していた「英会話伝言ゲーム」という企画の話をします。
必死に英語のリスニングに挑戦する関ジャニ∞メンバーの姿勢から、元英語指導者・英語学習者として学ぶことが多々ありました。
特に横山裕さんと村上信五さん。(錦戸さんについては以前こちらで書いてます。)
あのお二人を見ていると、自分がTOEICの勉強を始めたばかりでリスニングが聞き取れずに絶望した頃を思い出し胸が熱くなります。
短文でも聞き取れないよなぁ。ていうか、(番組で)聞き取れた英文も言わせようとしてますけど、初心者は数回聞いたくらいでは覚えられないのよ?
ということで、本日は彼らの様子から、
- なぜ彼らが聞き取れなかったのか(初心者はどこでつまづきやすいか)
- 英語学習初心者がリスニングを上達させるにはどうすれば良いのか
について、元英会話講師で現在も英語学習者である私がじっくり考察したいと思います。
英語が聞き取れなくて悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてください!
リスニング向上におすすめなシャドーイングアプリはこちらで紹介しています。
この記事をおすすめする人
この記事がおすすめなのは、次のような人です。
- 英語学習をやり直し始めた、英語学習初心者ですという人
- 英語のリスニング問題に苦戦する学生さん、社会人の皆さん
- 海外ドラマや映画をもっと楽しめるようになりたい人
- 海外旅行や道案内で堂々と英語を話したい人
※英語中級以上の方は聞いたことのある内容が多いと思うので、あまりこの記事から得られるものはないです。
はじめに:関ジャニクロニクル「英会話伝言ゲーム」について
まず、英会話伝言ゲームとは何か簡単に説明します。知っている人は読み飛ばして次へ進んでください。
【ゲーム内容】
- 英語ネイティブスピーカー3名と、日本語ネイティブスピーカーである関ジャニ∞メンバー3名の合計6名が参加
- 外国人→日本人の順番に一列に座る。
- 先頭の外国人から、日常会話や海外旅行先等でよく使用される英語表現を伝言していく。(基本的には1文)
- 最終回答者(たいてい村上さん。バラエティー的にはオチ役。)が正しくその表現を言うことができれば成功!
というもの。
念のための前置き
- バラエティ番組なので、視聴者に笑いを提供することが主たる目的。英語学習用の番組ではない。
- 全員至って真剣にゲームに取り組んでいた。(横山さんもとある回で「ふざけてるように思われてるけど真剣にやってる」といった趣旨の発言をしている。)
- 日本人出演者の英語力は錦戸亮さんが一番高い(意味のわからない単語もあるが大体聞き取れるし8割方文の意味もわかる)
- 横山さん・村上さんのレベルは似ている(意味のわからない単語が多いが長く複雑な文章でなければ聞き取れる。文全体の意味はほぼわからない)
【結論】初心者が英語のリスニングを上達させる勉強法とは?

先に結論を言うと、英語のリスニングを上達させるためには、以下のステップで勉強すると良いのではないかと思います。
- 英文の基礎構造について理解(復習)する
- 基礎単語と表現を覚える
- 発音を理解し、自分でも正しい口の形で発音できるようにする
- 音読やシャドウイングを通して、リンキング・リダクションを理解する
- 英文を読む時は、必ず前から意味を捉える(整った日本語の文章に訳して理解しようとしない)
これらのステップの詳細は、お二人の番組での回答を引用しながら説明していきたいと思います。
お題に対する横山さん・村上さんの回答&おすすめのリスニング勉強法
先ほど挙げた初心者におすすめの勉強ステップに沿って、話を進めます。
- 英文の基礎構造について理解(復習)する
まず、英文の基礎構造を理解していないと、聞き取りと内容理解がスムーズにできません。
基本構造とは、「主語」の次には「動詞」がきてその後ろには何が来るのか、逆に絶対に来ないものは何かといった文章を形作る基本的なルールや順番のことです。
例えば、以下のお題に対する村上さんの回答を見てみましょう。
【お題】Can I carry this on board?(これは機内に持ち込めますか?) → 村上さん「このカレー板に乗せていいですか?」
これは助動詞を含む疑問文の基本構造を理解していれば出てこない回答です。Canを使った疑問文は以下の語順で構成されます。
Can+主語+動詞の原形(+目的語や形容詞などが続く)〜?
これを理解していれば、「I」の後ろに動詞の原形がこない時点で、違和感を覚えるはずなのです。
(ボケた可能性もあるけどね。笑)
それから横山さんの以下の反応も挙げておきましょう。
【お題】May I move to that seat?→ moveを聞いてmovie (映画)を連想した旨の発言をした。
これも村上さんの例と同じで、助動詞を使った疑問文の構造を理解していれば、「I」の後ろに「映画」と言うものの名前(名詞)が来ないことは予測できます。
彼らと同じような場所でつまづいた方は、中学校で習う文法の復習をすることから始めましょう。
おすすめは以下のような中学文法総まとめのワークブックです。
2. 基礎単語と表現を覚える
知っている単語や表現が少ない状態では、仮に全て正しい音で聞き取れたとしても、それがどういう意味なのかわからないので、文全体の意味が理解できません。
「空耳」としてバズったこともある横山さんの伝説の回答がいい例です。
【お題】Is it possible to return this?→ 横山さん「パスポート 取りたいんです」
横山さん、割と聞こえたまま、その英文をリピート(再現)する能力には長けています!
横山さんは「possible(可能な)」という単語の意味がわからなかったと思われます。
また別の視点から見ると、許可を求める際によく使われる「Is it possible (for 人) to 動詞の原形〜?(〜するのは可能ですか)」という表現を知らなかったとも言えます。
だからこそ、自分が知っている英単語でPから始まるそこそこに長い言葉(=パスポート)を連想して作文したのでしょう。
横山さんのように聞き取れたものの、わからない単語だらけで途方にくれた方は、市販の単語帳(音源付き)などを活用して、地道に語彙や表現をインプットしていくことが重要になってきます。
単語や表現の学習をする時は、電子辞書やCDで音も確認することもお忘れなく。
せっかくインプットしても不正確な音で覚えていると、音だけで聞いた時に、自分が覚えた単語であると認識できないためです。
中学英語からしっかりやり直すならこちら↓

単語学習だけでなくTOEIC対策もしたいなら以下の単語帳がおすすめ。大定番です。
3. 発音を理解し、自分でも正しい口の形で発音できるようにする
英語には日本語にはない音が数多くありますが、それを理解し、自分でも正しく発音できないと聞き取りもできません。
またしても横山さんの空耳回答を引用します。
【お題】Is the tip included? → 横山さん「いずれテッペン超えれる?」
ここで気になるのは「i」の発音についての認識です。
今回お題に出ている「tip、included」 などの他にも、sitやfishなど馴染みのある単語にも使われている短いiの発音。これは日本語でいう「イ」と「エ」の中間の音と説明されることが多いです。参考動画を貼っておきます。
出典:日本語にない6つの英語の母音!《サマー先生の英語発音講座#31》
横山さんの場合これらの単語が日本語でいう「エ」寄りに聞こえたのだと思います。 tipとincludedがつながって話されていることもあり、「tip+in(cluded)=テッペン」という単語に変換されたのではないでしょうか。(「超えれる」の部分は若干無理やり感がありますね。笑)
発音を理解していないとこのような誤解が生まれやすいです。
上記のようなネイティブの方が解説する動画などを参考に発音方法を学び、自分で言えるように練習してみましょう!
一人だと自分の発音が合っているか自信がない…という人は、オンライン英会話もおすすめです。
例えば、レアジョブ英会話やネイティブキャンプなどオンライン英会話サービスでは発音を練習できる教材もあります。
4. 音読やシャドウイングを通して、リンキング・リダクションを理解する
先に用語の解説をします。
- リンキング:前後の単語がつながって読まれること。(例:Can I→CanとIがつながってキャナイ的な発音で読まれる)教科書を除き、実際の英会話では一単語一単語を区切って話すことはあまりありません。どこかしらつなげて読まれます。
- リダクション:単語ベースではしっかりと発音される部分が、文章中などで読まれる際に音が脱落すること。(例: Hの音。He and his wifeであればHe and (h)is wifeのようにand の後ろのhが消えたように聞こえる)
これらの法則を知らず、一語一語区切って、教科書のようにはっきりと読まれると思って構えていると聞き取れません。
例えば、村上さんの素晴らしい回答を見てみましょう。
【お題】 Do you sell alcohol? →村上さん「実際歩く方?」
※本当のお題は「Do you serve alcohol?」だったけれど、伝言の過程でsellに変化している
これは、非常にうまく日本語に変換しているなと感動してしまいました。
ポイントは「Do you」です。あえてカタカナでそれらしく書くと「ドゥー/ユー」となります。
が、ネイティブの発音を聞くと、どちらかというと「D’you」といったようにDoをしっかり読まず、次のYouとくっついて一つの音のように「デュ」と読んでいます。
だからこそ、「Do you serve」までで「ジッサイ」とひとかたまりに聞こえたのでしょう。笑
もう一題挙げておきます。
【お題】There’s no room in the overhead bin. → 横山さん「デリズノムany roomにオバベンベーン」、村上さん「ダズルームウェアほれいっぺん」
overhead binのdがしっかり読まれていません。overhea(d) binみたいな感じで読まれています。
in the もiniくらいクシャッと短縮して読まれていました。
(迷わずほれいっぺんと言ってしまう村上さんが好きですが。)
お手本の音を聞きながら真似して読むことで体得していくのが、聞き取れるようになる近道でしょう。
教科書的な英語よりは、YouTubeなどでネイティブ同士が会話していたり、海外ドラマなどで出てくる英語の方が、リンキングやリダクションは多めです。
ただ、初心者がそれをいきなり音読しようとするのは難しく、挫折の可能性があります。
よって、まずは高校生レベル(英検準2級や2級など)のテキスト英語(リスニング)を使って練習するのがおすすめです。
英検を選んでいるのは、プレーンな英語を使用していて、英検のサイトから過去問(原稿と音源)が無料で入手できるからです。
リンキングやリダクションは少なめではあるのですが、英文を聞いていると短めに読まれる箇所とはっきり長めに読まれる箇所とがあるのに気づくと思います。その英語特有の話し方に徐々に慣れながら、よりネイティブスピードに近い音源へとステップアップしていくと良いでしょう。
もしも英検のテキストを買う場合は、旺文社さんがおすすめ。個人的に愛用していました。勤務していた大手の英会話学校でも生徒に使用を推奨していたり。
以下の書籍は6回分の模試がついているので、お得感あり。
5. 英文を読む時は、必ず前から意味を捉える(整った日本語の文章に訳して理解しようとしない)
例えば、以下の文があったとしましょう。
Shingo gave me an eggplant which he bought a few years ago.

日本語に訳すと「しんごは/数年前に/買った/ナス1個を/私に/くれました。」となります。中学・高校の英語の授業や、大学入試の英文を日本語訳にする問題では、主にこの読み方を求められることでしょう。
しかし、リスニングでも日本語の語順で訳しながら理解しようとすると時間がかかります。
なぜなら、「しんごは」の次に来ているのが英文の一番最後にある「a few years ago(数年前に)」なので、「英文を最後まで聞く」→「文末から返り読みをする」という過程を経る必要が生じるからです。
返り読みをしようとすると、返っている過程で最初の方でなんと言っていたか忘れやすいです。
(くれたのはShiitakeだっけ?で、しんごは私にpassしたんだっけ??のように。 )
文章が長くなればなるほどその傾向は顕著になります。
よって、若干不自然な日本語で前から意味を理解する練習をすることをおすすめします。頭の中のイメージは以下です。
しんごは/くれた/私に/ナス1個を/彼は/買った/数年前
(whichは文を繋ぐ接着剤のようなものなので省略)
こうすれば、英会話伝言ゲームで横山さんらがしていたように何回も聞き直さずとも、数回で割としっかりと内容が理解ができるようになるはずです。(前述の1〜4まではある程度できるようになった前提で)
※最終的には日本語を介さず、英語を英語のまま(英単語を聞いたらその絵が浮かんでくるイメージ)理解することを目指しますが、初心者の段階ではなかなか難しいと思います。)
伝言ゲームに限らず、リスニング問題を解く際もこの聞き方が大切になります。
なぜなら、リーディングとは異なり、リスニング問題では英文を聞くことのできる回数は限られているからです。
例えばTOEICのリスニング問題では、英文は一度しか放送されません。なので、一発勝負で内容を理解する力が求められます。
また、問題文である音声を聞き取った後に、
- 聞き取った英文を理解し
- その全文(長文の場合は要約した内容)を短期記憶しておき
- 短期記憶した内容に関する質問に答える
という複数の仕事を短時間でこなさなければいけません。
日本語式の返り読みをしていると、理解が追いつかないはずです。(次々と流れる英文に焦りも加わります)
一方、前から意味を理解すると、完全とは言わずとも文の概要は抑えられることでしょう。しっかり意味を取れれば、短期記憶にも残りやすいと言われています。
さてここで、村上さんの回答を振り返ります。
【お題】I need to make an appointment right away. →村上さん「なっが。」
※解説:これは回答ではなく、「私は、英文が長くてとても驚いています。」という彼の素直なリアクションです。
村上さんが長いと感じたのは、次から次へと読まれる単語の意味を、前から把握していくことができず、ただただ意味のわからない語が並べられたことに圧倒されてしまったためだと思います。
一方、これが前から意味を理解する読み方をしている人ならば、一度に全ては聞き取れなかったとしても、最低限「何かが必要なんだな」と言うところまでは理解できるはずです。
ここまで読めば、英文を前から理解することの重要性がわかったと思います。
スラッシュリーディング。文章を単語や意味のまとまりごとに区切って、前から読む訓練方法です。
スラッシュリーディングに関する勉強方法は、市販のテキストを使うのがいいと思います。
書店に行くとスラッシュリーディング用のテキストが色々売っていると思うのでフィーリングに合うものをチェックしてみてください。
リスニングではなくリーディングのテキストというのがポイントです。
聞くことと読むことはつながっているのです。
二人のキャラクターから考える学習モチベーション維持方法
リスニングの学習方法がわかったら、もう一つ重要なことがあります。それは継続できるか否か。
ここでも横山さんと村上さんを例に、学習を継続させるコツを考えてみましょう。
私は、自分の性格や興味関心に合った学習方法を選ぶことをおすすめします。
例えば、横山さんは「すぐムキになる、勝負ごとには本気になってのめり込む」という性質をお持ちのようです。なのでそれを利用してしまいましょう。

具体的には、単語の正解数を友人と競ったり、英文を正確に聞き取れた速さがランキング形式で表示されるアプリを利用するなどです。
村上さんは、経済やビジネスに関心が高いです。

よってそれらに関連する英語のニュースを読んだり(英字新聞を読んでいるのでもうやっているのかもしれないですが)、サッカー関係の動画を英語で視聴しても楽しく学習を続けられるかもしれないですね。
皆さんも自分の性格などを分析して、ぜひ楽しく興味を持って学習できる教材を探してみてください!
関ジャニクロニクル「英会話伝言ゲーム」は学びの多い企画だった
今回は横山さんと村上さんを通して、英語学習初心者のリスニング勉強方法について考えてきました。
再度おすすめの手順を載せておきます。
①英文の基本構造理解 ②基礎単語と表現の学習 ③発音学習(実践必須) ④英語特有の音の変化の学習 ⑤英文を前から理解
最後に、学ぶ姿勢も大事ということを付け加えておきます。
お二人に共通する素晴らしい点は、以下であると思います。
- 恥を捨て食らいつく(わからなかったら何回も聞く。わからないとはっきり言う)
- しっかり見る(特に横山さん。相手の口の動きをよく観察され、真似ています)
- 大きな声でいう(多少間違っていても伝わる確率がUP!)
- 自主学習する(これは村上さん。この企画がきっかけなのか、プライベートでも英語学習を始めたらしい。)
これらは、特に英会話においては、早期に上達するために欠かせない姿勢となります。
オンライン英会話などでわからないことがあっても聞き返せない方、海外の方と話す時に声が小さくなりがちな方などは、心に横山さんと村上さんを宿し堂々と英語を話しましょう!
\恥を捨てて話せるようになるには量をこなすのが一番/
MEZ