以前にも書きました失敗シリーズ、続編です。
前回の記事はこちらから↓
今回は、だいぶ時を戻して、カナダ留学前の「カレッジへの申請」における失敗をまとめます。
カレッジへの申請をいつ頃行っていたのかは、以前別記事でも触れてはいるのですが、もう少し申請の話だけにフォーカスします。
さて、基本的な話から始めます。留学するためには、希望の学校に出願する必要があります。
そして、先日Twitterでも呟いたのですが、
たとえ入学月が同じでも、出願できる時期や締め切られる時期はカレッジにより差があります。
私はそこをよく調べないまま準備してしまい、計画が狂いました。
他のブログなどでも、
カレッジへの申請は早めが良い(入学日の1年以上前から準備するのがベター)という情報は得られますが
- 同じ州のカレッジであってもタイムスケジュールが異なること
- 公立/私立や学校によっても異なること
などは、私の経験から得られた独自性の高い情報かなと思うので、そのあたりをまとめます。
私の失敗の共有が注意喚起となり、皆さんのスムーズな留学準備に貢献できることとなれば嬉しいです。
なお、他のブログ同様、1年以上前から準備を進める必要があるという結論は本ブログでも変わりません。
100人以上から反響を得た、IT留学の失敗談はこちら👇
この記事をおすすめする人
- これからカナダのカレッジに申請する人(特にバンクーバー)
- 複数のカレッジ候補がある人
この記事を読むとわかること
- 申請における失敗例
- 申請のタイムライン
- 申請に必要な書類など
はじめに
どの学校を紹介するのか、説明します。
この記事で取り上げるカレッジ
カナダ・バンクーバーにある以下の3校です:
【公立】
【私立】
- Cornerstone International Community College of Canada(略称CICCC、コーナーストーンカレッジ)
留意点
今回の情報は、2020〜2021年時点のものです。
出願方法やスケジュールは、州や出願する学校、コース、時期、情勢により異なる可能性があります。
この情報はもちろん参考にしていただけますが、
実際に留学準備をする際には、必ず最新の情報をご確認ください。
申請における失敗例(私の場合)
私の失敗は、「カナダのカレッジのシステム(First-come first-served basis)」を理解していなかったこと。
First-come first-served basisとは、簡単に言うと「先着順システム」です。
最初に申請書類を提出した人から順番に席が埋まって行きます。
そして私の場合は、先に挙げたランガラカレッジに申請するタイミングが遅く、申請した時には既に定員がいっぱいになっていました。
より具体的にいうと、入学月の8ヶ月前には募集が締め切られました。
ちなみにランガラカレッジの公式ウェブサイトでは以下のように案内されています。
Apply at least six months prior to the start of the program. We begin accepting applications 11 months before the program starts.
引用:Important Dates & Deadlines, Langara College
これを読むと、「プログラム開始の少なくとも6ヶ月前には出願するように」と書かれているので
人によっては
8ヶ月前?それならまだ余裕があるね♪
と思われるのではないでしょうか。
ですが、実際は違いました。
政府指定の公立カレッジは、卒業後に就労ビザ(PGWP、最長3年)に申請できるため
とても人気が高く、プログラムによってはすぐに席が埋まってしまうことも。
よって本来は、申請が開始された直後に出願するのがベストだったのだと思います。
各校の申請のタイムライン
私の場合は以下の通りでした:
※ここで述べる入学=本科への入学を意味します。語学学校の入学月ではありません。
ランガラカレッジ
計画 | 2021年5月入学 |
申請完了時期 | 2020年9月中旬(入学の約8ヶ月前) |
申請結果の判明時期 | 2020年11月中旬 |
申請結果 | 受入不可(定員オーバーのため、待機リスト※入り) |
※待機リスト:Waitlistと呼ばれる、キャンセル待ちのリスト。定員が埋まっていた場合にこのリストに名前が載る。もしもキャンセル者が出れば、繰り上がりで入学できる。
申請結果が来た際、「今なら秋入学(2021年9月)の枠は空いている。希望を出せば席が確保できる」とのオファーがありました。私はこれを受けませんでしたが、申請に遅れをとった場合、オファーがくることを狙い入学時期を次学期にスライドさせるという作戦もありだと思います。(時間的余裕があるのならば)
ダグラスカレッジ
計画 | 2021年5月入学 |
申請完了時期 | 2020年11月中旬(入学の約6ヶ月前) |
申請結果の判明時期 | 2020年11月下旬 |
申請結果 | 受入可能 |
入学許可が降りた後、10日以内にデポジット(6,000ドル)を払う必要があった。デポジットの支払いを持って正式に入学許可証が発行される。
ダグラスカレッジの1学期の学費総額はこちらで解説しています↓
コーナーストーンカレッジ
計画 | 2022年1月入学 |
申請完了時期 | 2021年9月初旬(入学の約4ヶ月前) |
申請結果の判明時期 | 2021年9月中旬 |
申請結果 | 受入可能 |
コーナーストーンの申請については若干特殊です。私の場合はカナダに入国した後に申請したので、時間的余裕がありました。語学スコアも保持しており、ESLに入ったり、語学試験を受けるための時間を取る必要もなかったです。日本から申請をする場合は、ランガラカレッジが案内していたように、遅くとも半年前くらいに申請するのが望ましいのだと思います。(ビザ申請や住居、航空券手配等にかかる時間を考慮し)
3校を比較して
大きな違いは
- 申請から結果が判るまでの期間
- 定員が埋まる早さ
でした。
結果判明の期間について、ダグラスカレッジとコーナーストーンカレッジは、申請して1〜2週間以内に結果が分かりましたが、ランガラカレッジは2ヶ月弱かかりました。
いつもなのか、たまたまなのかは分かりません。
定員が埋まる早さも、ランガラカレッジが早かったです。
WMDDというコースに出願したのですが
他のコースも同じような感じなのかは分かりません。
コーナーストーンに関しては、先にランガラとダグラスカレッジへの申請経験があったので
心配になり、エージェントに
今から申請しても間に合わないですよね・・・?
と聞きました。
すると、
大丈夫だと思いますよ!
とざっくりした回答が返ってきました。
結果的に本当に大丈夫だったのですが、いつもそうなのかは定かではありません。
少なくともこの時は4ヶ月前でも席が空いていた
ということだけを頭の片隅に入れておいてくださればと思います。
全ての学校に言えることですが、現在はコロナ禍のため通常より留学生が少ない状態なのだと思います。
これから、世界的に海外への渡航制限が徐々に解除され
他の国の留学生も増え始めれば、もしかしたら競争率が高まり、申請にかかるタイムラインも変わってくるのではないかと予想します。
いずれにしても、早め、早めの行動が鍵になるでしょう。
申請に必要な書類など
参考までに、カレッジへの申請、その次の段階のビザ申請で必要となる書類をまとめます。
カレッジ申請
一般的なものは以下です。詳細は希望する学校のウェブサイトをご確認ください。
- アプリケーションフォーム(学校により記載項目は異なる。オンライン申請が主流)
- 卒業証明書
- 成績証明書
- 語学力証明書(TOEFL iBTやIELTSなど。近年ではオンライン英語テストのDuolingoを受け付けているところもある。リンクから受け付けている学校を検索可能)
卒業証明書と成績証明書について
最終学歴(私の場合大学)の証明書と高校の証明書の両方を用意しました。
高校に関しては、卒業後5年以上経過していると、成績証明書が発行できないと言われたため「発行できない旨の書かれた理由書(英文)」を発行してもらいました。
5年以上経過している方は参考になさってください。
(理由書はエージェントからテンプレートを貰い、高校に送付して似たようなものを作成して貰いました)
発行まで2週間ほどかかっています。(←これは学校により異なると思うのであまり参考にならないと思います)
語学能力証明書について
英語力が基準に満たない場合、取得に時間がかかる可能性がある書類です。
特に、TOEFL iBTやIELTSの受験経験がない場合、一発で基準の点数を取得するのは至難の業です。
多くの場合は、複数回受験して目標スコアを取得することになります。
そのつもりで受験計画を立てておくと安心でしょう。
ビザ申請
こちらも2020年に申請した時点で必要だった書類を挙げています。
最新の情報は異なる可能性があるので、必ずご自身でご確認ください。
- 受け入れ許可書(カレッジから入学許可が降りると発行される)
- パスポートの写し(スタンプが押されているページも含む)
- 顔写真(顔写真には規格あり。こちらを参照ください)
- 残高証明書(自分名義の口座だけでは資金が足りない場合、一緒に親名義の口座の残高証明書を提出しても良い。親名義の証明書を提出したからといって、留学時その資金を実際に保持している必要はない。)
残高証明書に関して:最低限必要な資金はカナダ政府ウェブサイトで案内されています。1年以上滞在する場合は、年間1万カナダドルの資金が必要と書かれています。(学費は含まない)なお、州により基準が異なるのでご注意ください。
学生ビザの申請方法(オンライン)
以下のブログでわかりやすく説明されていました。ブックマーク推奨です。
まとめ
今回は、カナダ・バンクーバーの複数のカレッジに申請した際の失敗談をシェアしました。
魅力的なプログラムは、日本だけでなく、カナダ移住や就労を目指す世界中の留学生が狙っています。
競争率も高くなるので、必要な書類を素早く揃え、チャンスを逃さないようにしましょう。
MEZ